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せづね絵1

02年1月21日放送

写真屋さんの店頭。 ディスプレイされている 家族写真を見つめ続ける お家がない感じのおじさん。

(僕の無駄な命)

老朽したアパート。 ドアというドアが板で "×印"にふさがれている。 1つだけふさがれてはいないドア。 裏に回ると靴下が干してある。

・・・・・・・いる。

(消印所沢)

町おこしのイベント、 フードバトル。 義務感で参加している 食の細い男達。

(携帯が鳴らなくて)

2階で起きたぼやの跡が そのままの家。

(仙台駅西口集合)

02年1月28日放送

もともとは 個人営業の 単なる雑貨屋なのに 必要以上に コンビニを意識した店構え。 家族経営の 限界なんでしょうか、 11時30分、閉店。

(小林まこと)

校庭の隅に1本のポプラ。 学校の外の壁側から見ると かなり高い枝の所に 「3年4組 佐藤」 と書かれた体操着袋。 2年前から。

(ジョフノアベチャン)

平日の真っ昼間マンガ喫茶に スーツ姿の1人の男性。 むさぼるように読んでいるのは 「サラリーマン金太郎」

(仙台駅西口集合)

公園の木にひっかかっていた しぼんだ赤い風船。 ふと見ると糸の先に 「拾った人お手紙ください」 と書かれたカード。 住所が ものすごーい近所。

(仙台駅西口集合)

女子寮の前に張ってある 「変態お断り」の毛筆。 ほれぼれするくらいの、達筆。

(村主)

02年2月4日放送

ゴミ置き場。 森高千里の等身大ポスター。 まっぷたつ。

(あの日の僕に殺される)

フリーマーケット。 敷かれたビニールシートの上に、 もの凄い数のビデオテープ。 タイトルはすべて神様絡み。

(伊集院光)

酔って全裸になれる人。 その隣にいる、 酔っても上半身までしか脱げない人。

(主任運転士)

ニュース番組。 警察署の前からのリポート。 「おれ、TVでてる?」と、 アホ面をさげて、 画面に見切れるクソガキとは 全く関係なく 原稿を、 これでもかと、 かみまくる記者。 30代。

(小林まこと)

レンタルビデオ屋の アダルトコーナー。 「盗撮」のコーナーに 店員手書きの、 SDな感じのマーシー。 ふきだしの文字が 「おすすめ」

(ピカワ)

ビニールが破れたままの ビニールハウス。 中を覗くと、 野生に戻ったトマト。

(消印所沢)

家電売場の電動マッサージ椅子で、 熟睡しているおじさん。 とてもいい夢を見ているようには 見えない。

(野田めぐみ)

最近できた、ペットショップ。 タランチュラの隣で 展示販売されている子犬。 ひとなつっこい。

(野人)

「さんま御殿」に小川範子。 なんにもしゃべらないまま エンディング。 うつむき加減で、 飯。

(すずきそういち)

何故、 何故あのサラリーマンは、 木に登ろうとしているのだろう?

(小林まこと)

02年2月11日放送

中学校の頃から学校にこなくなり、 入っていた野球部を 辞めた同然になっていた奴が、 ぼくらの地元から少し離れた バッティングセンターの、 ホームランランキングの上位に。

しかし、 他の入賞者が 喜びの写真撮影とかをしてる中、 ひとりだけ写真無し。

(じん六さんの宴)

発見! 首の無いスワンボート。 山ん中で。

(こばやしまこと)

近所のスーパーの前の 露店で買った 焼き鳥を包んだスポーツ新聞。 帰り道の途中で 食べようと包みを開けると、 タレがベッタリ付いた 風俗嬢の記事。 風に飛ばされ、 夕焼けに映える タレ付きのヌード。

(ウルトラマンキダタロウ)

ものすごーーい エアロパーツ装着の、 軽。

(人間はもう終わりだ)

まじめそうな 女の子のグループの中に、 1人だけ ビジュアル系バンドの ファンとおぼしき 奇天烈な女の子が。 心なしか、 会話は弾んでいない。

(もじゃもじゃファンクラブ)

公園で、 友人達に励まされながら、 何度も、何度も、 逆上がりの練習をする少年。 半ベソをかきつつ、 何度も、何度も。 ・・・・・・・・・・

ついに、 ついに少年の体が鉄棒を軸として クルリと一回転。 同時に、 ポケットから ゲームボーイアドバンスが落ちて、 跳ねた。

(おててつないで)

ケーキに書かれたメッセージ。

「おめでとう! おたんじょうび & 再就職」

(まげまげ)

夜中のコンビニエンスストア。 客は、僕1人。 自分の息子ほど 離れているであろう年下から、 ガンガン罵声を浴びせられる、 「研修中」という札を付けた、 おじさんかおじいさんの中間ぐらいの人。

(しぶやみつよし)

02年2月18日放送

燃えないゴミ置き場。 ある朝、 大量のヤクルトのビンで 作られた ロボが 立っていた。

(ピカワ)

近所の池の底に 昔、出ていた マイナーなジュースのビン。

(消印所沢)

開店直後の 居酒屋の隅。 中年アルバイトの スマイルの特訓。

(消印所沢)

何かぶつぶつ言いながら 「ポールポジション」の筐体に入って ハンドルを握っている子供。 もちろん お金は入れてない。

(思わず笑顔になってしまうような夢を見ていたのに寝ゲロで目覚める冬の夜)

ボロアパートの看板。 語尾の「荘」を使った 駄洒落の名前、 「幸せ荘」。 実際に漂っている空気は、 幸せどころか・・・

(小林まこと)

道ばた。 100点満点なのに 紙飛行機にされた テスト。

(小林まこと)

電気屋にディスプレイされている パソコンの画面。 流れていたスクリーンセーバーの文字。

「万引きやめて」

(蛇足百足)

02年2月25日放送

ラーメン屋。 チェーン店の看板をはずされた ラーメン屋。 もう メニューが めちゃくちゃ。

(携帯が鳴らなくて)

もうすでに つぶれた店の 名前が入ったバス停。

(主任運転士)

太った小学生が 友達の乗った キックボードを 走って追いかけている。 必死で。 笑顔で。

(うす塩)

ものすごく速い ママチャリに乗った サラリーマン。

(神さま)

老夫婦が ひっそり住んでいる 家の塀に グラフティ。

(ピンチヒッター仁村〔弟〕)

中古ゲーム売り場に並んでいる ファミコンソフト。 すべて 「須永さん」の名前入り。 かなりの量。

(ジョニーマックフライヤー)

小さい遊園地。 比較的新しい 汽車の乗り物の 楕円形の路線の内側に 捨てられた 先代の汽車。

(じん六さんの宴)

法廷画のマーシー

(小林まこと)

02年3月4日放送

週刊少年マガジンの 「スーパープロデューサーつんく♂物語」

(ピカワ)

ブロック塀に 「犬のフンは、 飼い主が始末しろ!」の 貼り紙が、何枚も何枚も重ね貼り。 新しい貼り紙ほど、 字が太く、 大きく、 力強い。 最近、 その壁に近寄る人を見かけない。 フンはある。

(消印所沢)

エロビデオ販売店の入口近くで、 言い訳のためだけに置かれている一般ビデオ。 月日と太陽光線にさらされ、 印刷が白っ茶けている。

(いずみかわもりお)

そんなに美味くない 中華料理屋の壁に貼られた、 丁寧にサランラップで巻かれた、 「羽田恵理香」のサイン。

(すてきなバカ25才)

近所の高校野球部、 バッティングマシーンを購入。 目下の所、 サッカー部のおもちゃ。

(とよだえいじ)

ドンチッチ

(ヘタウマ)

家族経営の小さな中華料理屋。 ホール担当はお婆ちゃん。 今日はやたらに怒られている。 見かねた客たちが、 自主的にセルフサービス。

(携帯が鳴らなくて)

山。 ときメモ3限定版の山。

(宮廷道化師)

02年3月11日放送

ゲームセンターに貼ってあるプリクラ。 大量にあるプリクラの中に 1枚おブスさんが 1人だけで せいいっぱいのウィンク

(仙台駅西口集合)

街の小さな模型屋、 店頭のショーケース。

ずーっと飾られているガンダム。

セピア色に変色したガンダム。

ちょっと下手なガンダム。

(おのざわとおる)

活気がないいけす。

(アオミドロ)

ファミレスのレジ横で、 ウソ泣きを親に見破られた子供。 ヤケになり、 さらに大きく泣いてみようかみまいか、 迷っている子供。

(似非紳士)

ついこの間倒産した店から、 次々と荷物を引き取っている リサイクルショップの人達。 知ってるのかな? 倒産した側も リサイクルショップだった事を。

(人間はもう終わりだ)

「この中に勇者様はいらっしゃいますか?」 との問いに、 ゆっくりと左手を上げる、 スーツ。

(ドラ色の鉛筆削り)

02年3月18日放送

「おいおい、死んじゃうんじゃねーのか?」 というぐらい 審査員やその他の人間に向かって 吠えまくっている、 ドッグファッションコンテストの犬。

(消印所沢)

結果的にイマイチだった、 NHKの朝の連ドラ。 終了して何年も経ったいまだに、 観光の目玉にしようと 必死なロケご当地。

(ここはグリーンスタジアム)

トリックアート美術館。 外壁に描かれた、 肩車をする親子のトリックアート。 穴に見せかけたトリックアート。 すっかり風化して、 トリックがちっとも効いてない。

(ナチュラルボーン楳図かずお)

田んぼのど真ん中に立っている看板。 描いてあるのは、 ギャルゲーのキャラクター。 彼女の口からは、 農家を励ますメッセージが。

(工藤商店)

25歳独身の姉。 コタツで横になり、 半開きの目でウトウト。 そして、 自分の携帯の着メロ、 「桃色片想い」に ビビッて起きる。

(作家志望)

街の何十周年記念かで 駅前に建てられた、 高名な芸術家のオブジェ。 タイトル「黄金の経験」。 でも、 その像の前で待ち合わせする時は みんな 「じゃ、ちんぽタワーの前で10時ね!」 知ってか知らずか、 「黄金の経験」

(ピカワ)

今まさに 横断歩道を渡ろうとしている、 ママチャリに乗ったおばさん。 前かごには 入りきらんばかりの食料品。 後かごには おもちゃを手にした3歳くらいの子供。 バランスが悪く、 フラフラ運転。 嫌な予感がしたその瞬間、 見事に転倒。 道路には全ての食料品が散乱し、 後かごに乗っていた子供は、 手におもちゃを持っていた事が災いし、 側頭部を強打。 ちょいと血を流しながら 泣きわめいている。

そうこうしているうちに信号が変わり、 トラックにクラクションを鳴らされ、 必死に頭を下げるおばちゃん。 なんとか片付いて、 おばちゃんが立ち去った後の横断歩道には、 油揚げがポツリ。

(東映ララ)

もうかなり前に終わった番組に 「行列のできる店」として紹介された事を、 紙に書いて店の前に 大々的に貼っている、 もう行列どころか 客がひとりもいない コロッケ屋さん。

(POLE to WIN)

ラーメン屋の 綺麗に四角い壁の一部。 田代まさしの サインの跡です。

(胡麻専務&のの 愛なんてねえぞバカ)

ついこの間店じまいした地元の本屋。 狭い町のことだから、 みんな倒産した事を知っている。 にもかかわらず 店のシャッターに、 「長い間ありがとうございました 移転しました 店長」

(POLE to WIN)

02年3月25日放送

観光地の、おみやげ屋さんが並ぶ通り。 いろいろな店が立ち並ぶ中、 今にもつぶれそうな おみやげ屋さんが一軒。

その店先で、 40過ぎの店長が 修学旅行生に向かって声を張り上げ、 「うちの店は他より安いよー! 来て来てー!!」 と 鬼気迫る表情で。 修学旅行生達は、 逃げるようにして移動。

(白黒プリン)

近所の運動公園。 花見の場所取りをしているサラリーマン。 新入社員と思われる 若い背広のヤングに混じって、 どう見ても部長クラス。

(新しいラジオネーム希望かずぼん→このハガキ食べられます)

大型書店の出店にゆれる 街の小さな本屋さん。 うちだした対抗策は、 エロ強化。 店の様子を サッカーのスコアに例えるならば、 3得点 4失点。

(ナッキーロックをかけてくれ)

郵便局にて。 紙袋に入れた たくさんの切手アルバムを窓口に出し、 局員に現金との交換を頼む サラリーマン風の男性。 「ならば中の切手を アルバムから全部出すように」と 局員に言われ、 窓口の隅で せっせとせっせと作業。

隣に 切手やハガキを 買いに来る他のお客の横で、 小さなお皿に せっせと取り出した 記念切手などを積んで行く。 切手アルバムが空になると、 足下に置いた紙袋に戻す。

また一冊、 また一冊、 空っぽになった切手アルバムが。 もう使われることはないであろう 切手アルバムが。 表紙の色が少し色あせるほど 年代物の切手アルバムが。 ただ持って帰り、 捨てられる為に 紙袋にしまわれて行く。 せつねえ

(奥様サマンサ)

回転寿司。 パックジュースが 暑さのせいか飛ぶように出る。 その事に味をしめた店側。 一時的に、 寿司より ジュースの方が多く回っている という事態に。

(ふしだらを声高に)

コレクターが死んだ。 あとに残された 牛乳ビンのキャップの山。

(貧乏なビルゲイツ)

あまりにも かわいそうだと思ったのか、 あまりにも 不公平だと思ったのか、 あまりにも 面白くないと思ったのか、 相手チームのサーブは いつの間にか 坪谷くんの方には行かなくなった。 が、 今や坪谷君は 涙でそれどころじゃない。

(藤井菊一郎)